東京大学大学院 新領域創成科学研究科 環境学研究系 自然環境学専攻




教育・研究組織

地球全体の自然環境を対象に、自然環境の構造、機能、変動、資源および自然環境-人間活動の相互作用を理解し、地球規模の環境問題の解決と新たな自然環境を創成するための研究教育を行なっています。特に、環境問題の発生過程とその予測と対策、自然資源や環境資源、自然景観の保全と適切な開発、自然環境と人間の相互作用の解明と経済、政治、社会・文化環境をも含めた人間活動のあるべき姿を考究しています。

陸域環境学コース

陸域環境学コースは、陸域生態系を構成する土地、水、大気、生物および人間社会の構造と機能、動態を、自然環境と社会環境の両面に着目しつつ解明することを目的としています。研究主題により、その対象、スケール、手法および研究成果の応用先はきわめて多様ですが、コースに共通する点として、フィールドワークおよび自己の研究テーマに限らない幅広い学究を重視していることがあげられます。

【フィールドワーク】 地形地質、水圏、植生、景観、土地利用、社会など様々なテーマにかかわる野外調査を通じ、自然環境と社会環境を的確に把握・解析し、その保全や創出のあり方を提案するための技術や手法を学びます。

【幅広い学究】 コース全体で定期的に実施されるセミナーや、分野横断的な実習を通じて、自然環境・社会環境にかかわる幅広い知見と、環境を総合的に理解する視座の獲得を目指しています。環境の時代とされる21世紀、自然環境・資源の的確な保全と利用による持続的社会の形成という困難な課題に対して、私たちとともにチャレンジしませんか。

海洋環境学コース

海は地球表層の7 割を占め、かつては冒険と神秘とロマンに満ちた世界でした。しかし研究の進展につれ、海は地球と生命の歴史を紐解く鍵であること、さらに我々人類が直面する地球環境問題あるいは食料資源問題に深く関わっていることが明らかになってきました。周辺を海に囲まれた我が国にとって、海を科学的に理解し、海をその望ましい状態に維持しながら持続的に利用していくことは必須の課題です。これには海洋メカニズムに関する総合的な知識と、海洋環境システムに対する探求能力あるいは問題解決型の能力を持った人材の養成が急務です。さらにその養成は豊富な国際的経験に裏打ちされたものでなければなりません。

海洋環境学コースの大学院教育の特徴は、研究航海や沿岸域の調査などを通して教員とともにフィールド研究を行う中でそれぞれの分野の知識を増やし、実践的に研究能力を育てていくことです。また、海洋研究は他国の研究者と共同して進められることが多く、大学院学生もそうした中で外国の若手研究者と共に過ごしながら学ぶことになります。このような現場体験型のプログラムと総合的な講義を通じ、海洋環境を統合的に理解し、そのシステムを駆動するメカニズムを探求する人材、あるいは我が国の海洋利用のあり方に新しい方向性を提示しうる人材の育成を図ることがこの海洋環境学コースの目的です。